マネーフォワードクラウド会計の仕訳入力方法2つについて解説!
マネーフォワードクラウド会計を使いこなすには、仕訳の入力方法についておさえる必要があります。仕訳入力方法は大きく下記の2種類あります。
- 自動で仕訳
- 手動で仕訳
特徴や上手く使いこなすコツをおさえれば、マネーフォワードクラウド会計をより効率的に活用できます。
本記事では、マネーフォワードクラウド会計の仕訳入力方法2つについてそれぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
マネーフォワードクラウド会計の仕訳入力とは?
仕訳入力は会計ソフトを活用するにあたって、もっとも基礎となる操作です。
マネーフォワードクラウド会計の仕訳入力方法は、大きく以下の2つです。
- 自動で仕訳:ネットバンキングやクレジットカードなどのサービスと連携、取引が発生したら自動でデータを取得する方法
- 手動で仕訳:自身で仕訳を入力・登録する方法
それぞれの仕訳入力方法について詳しく解説します。
自動で仕訳について
「自動で仕訳」とは、インターネットバンキングやクレジットカードと連携し、データを取り込んで自動で仕訳入力する方法です。取引明細がそのまま仕訳に反映されるため、入力の手間を大幅に削減できます。
自動で仕訳を行うには、あらかじめマネーフォワードクラウド会計と、自動入力させたいサービスの連携が必要です。漏れなくデータを取り込むために、連携に不備がないか、取得エラーが起きていないかなどを定期的に確認する必要もあります。
また連携によってデータを取り込んでも、そのままの状態では仕訳としての反映はされません。取り込まれたデータの内容や、勘定科目などに誤りがないかを確認し、仕訳登録することで入力が完了します。
「自動で仕訳」の詳しい使い方について解説します。
データ連携の開始方法
自動で仕訳を行うには、まずマネーフォワードクラウド会計とサービスのデータ連携が必要です。データ連携の方法は以下の3種類です。
- IDパスワード方式:ネットバンキングやクレジットカードサービスなどのログインに必要なID・パスワードをマネーフォワードのシステムに入力、システムが自動で取引明細を取得する方法
- 電子証明書方式:電子証明書を使用して取得する方法。電子証明書がインストールされたパソコンや、電子証明書連携ソフトが必要
- API方式:マネーフォワードクラウド会計と金融機関をAPIという専用ルートでつなぎ、APIを使って取引データを取得する方法
なお自動仕訳の機能でデータを取得できるのは、ネットバンキングなどに明細が表示されている分のみです。また、マネーフォワードクラウド会計側で取得エラーが起きている分も、データを取り込めない点に注意する必要があります。
データをもれなく連携・取得するためのポイントは以下の2点です。
- なるべく早めに連携の設定をする
- 取得エラーや連携漏れが起きていないか、定期的に確認する
仕訳の入力方法
データ連携の設定が完了すれば、ネットバンキングやクレジットカードなどの連携サービスから取引データを取得できます。
しかし、データを取り込んだ状態では、仕訳がほぼ完成しているとはいえ、まだ帳簿には反映されていない状態です。仕訳を正式に登録するためには、手動で設定が必要です。
データ連携のサービスを使った仕訳の入力方法を解説します。
- 「自動で仕訳」の「連携サービスから入力」画面を開く
- 取り込まれたデータが一覧に並んでいるため内容を確認、必要に応じて修正をしたら「登録」を選択
- 仕訳が登録され、会計データに反映される
「一括登録」を選択すれば、複数のデータを一括で仕訳入力することが可能です。
もし登録したくない取引があれば「対象外」「一括対象外」をすれば、仕訳登録の対象外にできます。
誤って対象外にしてしまった場合、「登録済一覧」から「閲覧」を選択、「対象外を解除」を選択すれば、仕訳登録ができるようになります。データがすぐに消えてしまう心配はありません。
なお「自動で仕訳」から登録されたデータは、「自動仕訳ルール」に登録されます。こちらは登録した仕訳の勘定科目や摘要欄の内容などを記憶し、同様のデータが取り込まれた際に内容を反映させる機能です。「自動仕訳ルール」を活用すれば、「自動で仕訳」がさらに効率的・スピーディーになります。
「自動仕訳ルール」はあらかじめ手動で作成することや、複合仕訳で設定することも可能です。
手動で仕訳について
続いては手動で仕訳入力をする方法です。
資料を見ながら入力が必要な仕訳をはじめ、自動連携による入力ができない仕訳の登録に用います。
「手動で仕訳」には、以下4つの方法があります。
- 振替伝票入力:振替伝票形式で仕訳を入力する方法。「手動で仕訳」のなかで、もっとも基本的な入力方法
- 簡単入力:家計簿のように入力できるため簿記の知識が必要なく、もっともシンプルな入力方法。複合仕訳には対応しておらず、初期は使用できる勘定科目が絞られている
- 仕訳帳入力:表計算ソフトのような形式で仕訳を入力できる方法。スピーディーな入力に適している
- 取引から入力:取引先や取引内容を登録し、その内容を仕訳に反映させる入力方法
「手動で仕訳」における4種類の入力方法は、慣れれば便利・効率的な使い分けが可能です。ただし最初のうちは、どの入力方法がどのような性質を持つかイメージしにくいかもしれません。
マネーフォワードクラウド会計の公式サイトにて、「手動で仕訳」の入力方法4種類を詳しく解説した動画が公開されています。詳しくはそちらの動画もご覧ください。
マネーフォワード クラウド会計 使い方ガイド 4.仕訳を入力する
なお「自動で仕訳」「手動で仕訳」いずれの場合においても、入力・登録後の仕訳を修正できます。そのため仕訳入力を誤ってしまっても、後から正しい内容を登録し直せば問題ありません。
まとめ
マネーフォワードクラウド会計における仕訳入力の方法には、「自動で仕訳」「手動で仕訳」の2種類があります。
「自動で仕訳」はネットバンキングやクレジットカードなどのデータを自動で取得して、仕訳の形に反映させる方法です。膨大な取引のうち大部分を自動化できるため、かなりの効率化につながります。
「自動で仕訳」による取り込みができない取引は、「手動で仕訳」で入力します。4種類の方法があるため、自身や取引内容に合った方法選びが大切です。
仕訳入力の方法をおさえることで、マネーフォワードクラウド会計を、より上手く活用できるようになるでしょう。